JIS X 8341-3:2016 における、「2.4.2 ページタイトルの達成基準」の原文は下記の通りです。
ウェブページには,主題又は目的を説明したタイトルがある(レベル A)。
この達成基準は、各ウェブページにその内容を示すページタイトルを付けることによって、利用者がコンテンツを見つけやすく、自分の現在位置を確認することを容易にします。ページタイトルとは、HTML において、title
要素を用いて提供されるウェブページ全体のタイトルを指します。
例えば視覚障がいのある人が、支援技術によって読み上げられるウェブページの一覧から目的のページを素早く見つけることが可能になったり、検索結果で表示されるページタイトルから、そのページの内容を推測することを容易にし、コンテンツのファインダビリティ(findability)を向上させます。
適合レベルは「A」に分類されています。
簡単な解説
下記のようなページタイトルでは、検索結果など、複数のページタイトルから目的のウェブページを探さなければならない状況で支障をきたします。
<!-- 適切でないページタイトルの例 -->
<title>議事録</title>
多くのページタイトルと並べた場合でも、ウェブページの内容が推測できるタイトルを設定します。また、自サイト内だけでなく、外部の検索エンジンなどで表示された場合でもわかりやすいよう、ウェブサイトのタイトルや、ページのカテゴリについてもタイトル内に入れるなど、分かり易さを意識しましょう。
<!-- 適切なページタイトルの例 -->
<title>2021年4月1日 新役員選定会議 議事録 | プレスルーム | 全日本ゼリー同好会</title>
ただし、長すぎるページタイトルは検索結果において省略されてしまったり、利用者にとっても認知的な負荷が大きい場合がありますので、適切な分量で、わかりやすいページタイトルを付ける必要があります。また、ページタイトルの記述ルールは、ウェブサイト全体で統一されるよう、マニュアルや仕様を定め、運用するといったことも重要です。
例えば記事リストや複数回にわたるインタビュー記事など、複数ページで構成されるコンテンツの場合は、下記のようにページタイトルにページ数などを含むと重複がなくわかりやすいページタイトルになります。
<title>プレスリリース一覧(1ページ / 全5ページ中) | 全日本ゼリー同好会</title>